2017年12月31日日曜日

風邪と共に去りぬ

年末、久しぶりに風邪をひいた。
マンションなので少し着込んでいれば冬でも暖房はつけなくてすんでいた。
ところが、今年はとにかく寒かった。
気温が急に下がったせいだろうと思っていた。
体を温めようとコーヒーを飲むと後で寒くなる。紅茶だと少しはましだった。
布団にくるまっても寒くて夜中に何度も目が覚める。
これも寒さのせいだと思っていた。
4、5日続いた。
念のためにと熱を測ると36.7度。微熱がある。
鼻水も止まらないので、医者に行くと、ただの風邪だといわれ、咳止めと鼻水止めの漢方薬、それに点鼻薬というものを初めてもらった。
これには感動した。つまった鼻が1滴でスゥーッと通じる。かえって恐ろしい。
診察の最後に医者から「いいですか、2、3日して熱が38度以上になったらインフルエンザかもしれないのでその時は来てください」といわれた。

自慢にもならないが、インフルエンザの症状に関しては私の方が熟知している。
12回も罹ったからだ。
最初は大阪で22才の時。これにはまいった。一人暮らしでご飯も食べられない。熱もきつかったが空腹でがまんできない。
そのまま大阪で暮らしていこうとずっと考えていたが、二度とこんな思いをしたくないと、実家のある福岡に帰ってきた。
インフルエンザが大きく運命を変えたといっても過言ではない。

1年に3回、立て続けにかかったこともある。
A香港型とAソ連型にB型。
型が違うので3回もかかってしまった。
免疫は1年しか続かないから、また元の振り出しに戻ってしまう。

今では、インフルエンザは感染力が強いので絶対に会社や人の多いところに行ってはならないとなっているが、若い頃は熱があっても仕事に出ていた。
元々、熱には強い。
体温計は38.5度。熱があったのでなんとなくだるいので、病院に行くとインフルエンザだと診断された。
次の日は体も軽く、さすがにタミフルはよく効くなと、熱を測ると39度。
39度だとあまりきついとは思わない。
私だけが異常だと思っていたが、同じ職場の経理担当もそうだという。彼女も熱が出ても膨大な量の経理書類をたんたんとこなしていた。

一度、40度を超えたことがある。あまりにきつさに、今までもらっても一度も飲んだことのない解熱剤を使った。医者から座薬は強すぎるとからと軽い錠剤をと渡されたものだった。
飲むと嘘のように熱が下がった。
こんなに効くのだったらもっと早く飲めばよかった、と安心して寝ていると、突然、天井がグルグルと回り始めた。
吐き気がして、本当に死ぬかもしれないほど苦しかった。
薬をネットで調べると、厚生省がこの薬はとても危険で何人も死者が出ているので使用は控えるようにとの記事が載っていた。
それ以来、すいているという理由で通っていたその個人病院には行っていない。

熱が下がってくると、大量に汗をかく。
そろそろインフルエンザも治り始めたその後に、本当のきつさが襲ってくる。
微熱にはとても弱い。
以前の平熱は35度。とても低い。だから37度前後がたまらなくだるい。38度以上よりもきつい。
咳が3か月ぐらい止まらなくなり、痰も絡む。
抗生剤をもらうがなかなか治らない。毎年、その繰り返しだった。

妻が咳が止まらないのは喘息の気があるのかもしれない。呼気NO(一酸化窒素)濃度測定で評判のいい病院に一度診てもらったらというので、早速、行ってみた。ものすごい人数だった。
やっと順番が来て、呼気NOモニターに息を吹き込んだら、うまくいかなかったので、もう一度と言われ、今度はちゃんと測定できましたと看護師から言われた。
しばらくたって医者から、診断が下された。
「数値は100を超えています。喘息です」

とりあえず、気道の炎症を抑えて発作を予防する「レルベア200エリプタ30吸入用」というステロイド薬を吸引しなさいと、全部で薬代が5種類で6000円もかかった。



帰って調べると、日本人の成人健常者における呼気NO濃度の正常値は約15ppb。上限値の約37ppbをはるかに超え、100以上は呼吸困難で即、緊急入院レベル。
ステロイド薬をまじめに吸引したが、症状はいつもと変わらない。この医者もいい加減。

4、5年前、最後にインフルエンザに罹ってから、平熱がなんと36度になった。ずっとそのまま続いている。それ以来インフルエンザにはかかっていないし、風邪もあまりひかなくなった。


この暮れに何故、風邪をひいたか。思い当たる節がある。
職場に行くと、となりの同僚がマスクをしていた。
どうしたのかと聞くと鼻水がとまらないのだと言う。
マスクをとると右の鼻の穴にテッシュをつめていた。
生まれてこのかた一回も風邪などひいたこともないのにまいったと話す。
何日間も横で話をしていた。
数十年、風邪をひいたこともない人の傍にいては、私が獲得した微弱な免疫力など太刀打ちできなかったに違いない。


そんなこんなで散々な年末だった。
咳や鼻水はまだ出ているが、気温も上がってくると同時に熱も下がった。
Gone with the Wind ならぬ Gone with the cold
風邪と共に2017年も去っていく。

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