ストッキングといえば、ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」のジャケットを思い出す。
久しぶりに見てみると、なんと、どう見ても素足のような気がする。
いや、ナイロンの薄いストッキングを穿いているのかもしれないが、よく、わからない。
Cool Struttin' とは、CoolにStrutする。つまり、粋(Cool)に気取って歩くということだ。
この時代のキャリアウーマンが、戦後の象徴であるナイロンのストッキングを穿いて、タイトスカートでかっこよく歩く、その足元とSonny Clarkのいかした演奏が、みんなの心をとらえた。
1940年代にはナイロンストッキングが大流行したが、第二次世界大戦のためナイロンは貴重品になり、液体ストッキングとペンシルのラインで代用。1950年代にはアメリカでパンティストッキングが発明され、シームレスが新たなトレンドとなったそうだ。(Vogue「ストッキング100年の歴史」)
「クール・ストラッティン」が販売されたのが1958年。
とすれば、やはり、このジャケットのおみ足の持ち主は素足ではなく、最先端のパンストを穿き、ハイヒールで颯爽とニューヨークの街並みをオフィスに駆け抜けていったのだろう。
このアルバムはタイトルロールより、ブルー・マイナー(Blue Minor)の方がはるかに有名だが、やはりこのジャケットにはFのブルースCool Struttin' がピッタリだ。
今年、2018年はアツギによってパンティストッキングが日本で初めて製造・発売され50周年だそうだ。
足が枝のようなツイッギーが前の年の1967年に来日。
おばさんまでもがミニスカート。町中が埋め尽くされていた。
当時のストッキングはガータベルトを使っているタイプだったため、ミニスカートをはいたときに、太ももや下着が見えててしまう心配がありました。 そこでアツギではその女性の悩みを解決するために現在の形のパンティストッキングの生産をはじめ、1968年に販売を開始しました。
と書いてある。
ツイッギーのおかげでパンストが誕生したようだが、もう1つできたものがある。
小枝チョコレートはツイッギーをみて考えたそうだ。
でも、ツイッギーの出ていたCMは、小枝チョコじゃなくて、チョコフレークだった。
68才になったツイッギー。
50年前のおばさんのミニのような太い足にはならず、あいかわらずの細い足のようだ。
チョコをあまり食べなかったからだろうか…?
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